Security & Operations
使いやすさと安心を、用途に合わせて選べる設計。
AI 円香Ⅱは、介護現場で使える品質を大切にしながら、利用者情報を扱う場面では個人情報に配慮した使い方を選べるように設計しています。
Our Approach
安全性だけでも、便利さだけでもなく。
介護現場で AI を使うときに大切なのは、「高性能な AI を使えること」と 「利用者情報を扱う場面で無理なく配慮できること」の両立です。 AI 円香Ⅱでは、業務内容に応じて標準モードと制限付きモードを使い分け、 法人や事業所の方針に合わせて管理できる形を目指しています。
01
業務で使える品質
記録、申し送り、家族説明、研修資料など、介護現場でそのまま下書きとして使いやすい出力を重視します。
02
介護特化の使いやすさ
職員がプロンプトを細かく考えなくても使えるよう、業務に合わせたテンプレートや画面設計を整えます。
03
個人情報への配慮
利用者情報を扱う場面では標準モードを基本にし、日本国内・EU・英国など説明可能な処理地域と学習不使用の構成を組み合わせます。
04
説明しやすい運用
管理者が利用範囲を決め、必要に応じて家族説明や法人内ルール整備に使える資料を用意します。
Two Modes
どちらか一方ではなく、用途で選びます。
標準モードと制限付きモードは、単純な優劣ではなく、向いている業務が異なります。 利用者情報を扱う業務、個人情報を含まない資料作成、それぞれに向いた使い方があります。
個人情報保護対応AI
標準モード
利用者様のお名前、介護記録、ADL、病歴、ご家族の情報など、個人情報を含む可能性がある業務に向いたモードです。日本国内、EU域内、英国など、個人情報保護法上説明可能な地域で処理される AI を利用します。
- 介護記録の下書き
- 申し送りの整理
- 利用者情報を含む相談
- 月次経過報告書の下書き
個人情報を含まない用途
制限付きモード
研修資料、一般文書、制度説明、画像素材の作成など、個人を特定できる情報を含まない用途に向いたモードです。処理地域を特定できない AI 機能を含むため、個人情報を含む本番データには原則使用しません。
- 研修資料の作成
- 制度説明文の下書き
- 一般的な文章の校正
- 個人情報を含まない画像素材
Management
事業所の方針に応じて、利用範囲を管理できます。
「全部使えるが自己判断に任せる」ではなく、法人や事業所の考え方に合わせて 使い方を整理できることを重視しています。
事業所の方針に合わせて、標準モードと制限付きモードを使い分けできます。
組織全体で「日本国内のみ」「日本国内 + EU/英国」「制限なし」の処理範囲を選べます。
機能ごとに使えるモードを限定し、必要な機能だけ制限付きモードを許可できます。
ユーザー管理、退職者の無効化、利用状況の確認など、管理者向けの機能を用意しています。
AI の出力は下書き・補助として扱い、最終確認は職員が行う前提で設計しています。
Data Handling
データの扱いは、できるだけ分かりやすく開示します。
AI 円香Ⅱでは、入力内容を AI モデルの学習に利用しない法人向けの API・クラウド契約を前提にしています。 また、保存先や処理先の考え方を公開し、導入時の確認に使えるようにしています。
| 項目 | 標準モード | 制限付きモード |
|---|---|---|
| AI チャット・文章処理 | Azure OpenAI、Google Vertex AI、さくらのAI Engine などを用途に応じて利用 | 処理地域を特定できない AI 機能は、個人情報を含まない用途に限定 |
| 音声の文字起こし | さくらインターネット、Google Cloud Speech-to-Text などを用途に応じて利用 | 個人情報を含まない音声・検証用途に限定 |
| 帳票・文書のデータ化 | Azure AI Document Intelligence、Vertex AI などを用途に応じて利用 | 個人情報を含まない資料の補助処理に限定 |
| 画像生成・デザイン | 個人情報を含む画像生成は標準機能として扱わない | 研修資料・レクリエーション素材など、個人情報を含まない用途に限定 |
| ファイル保管・データベース | クラウド基盤上で組織単位に分離して管理 | 同左 |
採用する AI モデルやクラウドサービスは、品質、費用、提供状況、処理地域、学習不使用の条件などに応じて見直すことがあります。 重要な変更がある場合は、契約やサービス上の案内に従ってお知らせします。
Safeguards
標準モードで重視していること
国内だけに固定するのではなく、業務で使える品質を保ちながら、個人情報を含む処理に使える AI を明確に分けます。 処理地域を特定できないグローバル AI 機能は、個人情報を含む本番データには原則使用しません。
処理地域を分けて管理
個人情報を含む AI 処理は、日本国内、EU域内、英国など説明可能な地域で処理される AI サービスに限定します。
MAM 承認済み構成
Azure OpenAI は Modified Abuse Monitoring 承認済みのサブスクリプションを利用し、承認対象範囲でプロンプトおよび出力が不正利用監視目的で保存・人間レビューされない構成を採用します。
本文ログを残さない設計
プロンプト本文、介護記録本文、AI 応答本文をデバッグログへ不用意に保存しない方針で、利用量やモデル名などのメタデータを中心に記録します。
Subprocessors
利用している主な外部サービス
本サービスの提供に必要な範囲で、以下の事業者を利用します。用途や機能により、実際に利用されるサービスは異なります。
| 事業者 | 主な用途 |
|---|---|
| さくらインターネット株式会社 | 国内処理を希望する法人向けの AI 処理、音声処理など |
| Microsoft Corporation | Azure OpenAI、Azure AI Document Intelligence など。Azure OpenAI は MAM 承認済み構成を標準モード候補として利用 |
| Google LLC | Vertex AI Gemini、Cloud Speech-to-Text、Google Cloud Storage など。EU側の処理環境等を標準モード候補として利用 |
| Anthropic PBC | 制限付きモードでの AI 処理 |
| Supabase Inc. | データベース、認証関連データの保管 |
Documents
説明や規程整備に使える資料も用意しています。
介護事業所ごとに必要な説明や規程は異なります。AI 円香Ⅱでは、導入時の検討に使える参考資料を公開し、 必要に応じて法務・情報システムご担当者向けの説明も行います。
ご利用時の基本的な考え方
AI の出力は、介護記録や説明文の下書き、情報整理の補助として利用することを想定しています。 最終的な確認、修正、判断は、これまでどおり職員・事業所の運用の中で行います。
事業所ごとの個人情報の利用目的、同意取得、規程整備、個別文面の適法性については、 各事業所の方針や専門家の確認に基づいてご判断ください。当社は、その検討に使える情報と運用しやすい選択肢を提供します。